2020東京オリンピックの11万人ものボランティアが着用する制服(ユニフォーム)のデザインが、2019年7月に発表されました。
散々「ダサい」と叩かれていた舛添都知事時代の都市ボランティアの制服も、
香取慎吾さんをはじめとする「ユニフォームデザイン選考委員会」により、一新!
この記事では、東京オリンピックの大会ボランティア(フィールドキャスト)と都市ボランティア(シティキャスト)の制服について、新旧デザイナーとともにご紹介します。
コロナ危機で、前代未聞の延期となった東京オリンピックですが、
東京の真夏仕様の11万人分ものボランティアユニフォームは既に準備されていましたので、
約1年の延期で開催季節が変わらなかったのは良かったのかな・・
と思います^^;
ちなみに、新日程は、
オリンピックが、2021年7月23日から8月8日
パラリンピックが、2021年8月24日から9月5日
です。
参考までに、ロンドンオリンピックやリオオリンピックのボランティアユニフォームも見てみましょう^^
目次
「大会スタッフ・都市ボランティアのユニフォームデザイン選考委員会」のメンバーは?
出典:https://www.asahi.com/articles/photo/AS20190719002503.html
2020東京オリンピックのボランティア制服のデザインを決める
「大会スタッフ・都市ボランティアのユニフォームデザイン選考委員会」
は、2018年11月に発足しました。
デザイナーやスタイリストなど14名と、ボランティア経験者11名で、総勢25名です。
座長を務めるのは、ファッションジャーナリストの生駒芳子氏。
メンバーは、
香取慎吾、コシノヒロコ、杉山愛、土田和歌子、永井一史、長崎巌、中西教夫、夏野剛、林いづみ、原由美子、矢ヶ崎紀子、山田敦郎、山本悦子、スポーツボランティア・観光ボランティア経験者等 11人。
ボランティア経験者の声を聞き取りつつ、日本を代表するデザイナーやスタイリストといったファッション関係者によってデザインが決定されたのですね!
2020東京五輪「大会ボランティア(フィールドキャスト)」ユニフォーム

コア・グラフィックスの「重ねの色目」をモチーフにしたグラデーションと、大会カラーの「藍」が基調となった大会ボランティア(フィールドキャスト)と大会スタッフの制服!
様々な年代、性別、国籍の方々が快適に活動できるよう、
「暑さ対策・持続可能性・多様性」の3つの観点から開発されたユニフォームです。
ズボンは、ひざ下が取り外し可能で、半ズボンにもなります^^
2020東京五輪「都市ボランティア(シティキャスト)」ユニフォーム

大会エンブレムの市松模様を大胆に配置した都市ボランティア(シティキャスト)の制服!
舛添氏主導の時代から紆余曲折を経て、やっと東京五輪のための都市ボランティアの制服が決まりました。
舛添都知事時代の観光ボランティア制服、デザイナーは?
出典:http://www.fashionsnap.com/news/2015-05-29/tamaki-fujie-tokyo/
おそらく、日本中の若者たちに、
「なにっ?」
と思われていた、この旧・都市ボランティア制服^^;
絶世の美女・滝川クリステルさんが着ても・・
出典:http://blog.livedoor.jp/qmanews/archives/52145235.html
超絶イケメン阿部寛さんが着ても・・
出典:http://blog.livedoor.jp/qmanews/archives/52145235.html
残念ながら、どうにもこうにも垢抜けませんっ(涙)
帽子にいっぱいあるあの赤丸は日の丸なんですね!?
言われるまで分かりませんでしたけど・・(涙)
正確には、これは、「東京都観光ボランティア」のユニフォーム。
2020年の東京オリンピック・パラリンピックが開催されることを機に観光客が増えることを見越して、東京都が今年の6月からスタートさせた「街なか観光案内」という日本の観光案内企画で観光ボランティアスタッフが着用しているユニフォームです。
このユニフォームは、当時の都知事であった舛添氏が口出しして若手デザイナーに作らせたと言われています。
お気の毒に、やり玉にあげられてしまったこの旧・ボランティアユニフォームをデザインしたデザイナーさんは、
藤江珠希(ふじえ たまき)さん。
藤江珠希さんデザインのボランティアユニフォームは、
東京都の支援を受けているデザイナーさんたちにボランティアユニフォームのデザイン募集のコンペを実施し、
都の役人やボランティア従事者、ファッションの専門家などが審査員を務めた審査会を通過して採用されたデザインなのです。
つまり、正式な手順を踏んで採用されたものなのですよね。
「東京都の役人からあり得ないような注文をいくつも押し付けられ続けた成れの果てなのではないか」
という憶測がネットではささやかれているようですが、藤江珠希(ふじえたまき)さんは、
「権利上の問題などで変更になった点もありますが、私なりにベストを尽くしてデザインさせて頂きました」
と、それを否定しています。
いろいろ言いたいことはあると思いますけど、
藤江珠希さん、潔い方だな。
と思います。
藤江珠希(ふじえたまき)さんは、このユニフォームデザインについてこんな風に語っています。
「街を歩く人と間違えられるような服ではなく、ポロシャツでありながらわかりやすくて、なおかつ正装感を出したいという都の強い要望がありました。そこできっちりした様をネクタイで表現できると思い取り入れようと。色使いについては、今までの日本代表のオリンピックのユニフォームをリサーチすると、圧倒的に白、青、赤が多く、またJALは赤でANAは青でと日本の玄関口にも使用されているため、日本のイメージとして観光客の方に定着しているのではないかと考え青赤白でまとめました。肩にプリントされた『i』はインフォメーションの『i』で、ディズニーランドのクルーのような服をイメージして、エンタメ性のあるというか、話しかけやすいデザインにしたいと考え提案させて頂いたんです」
「格好いいシルエットを作るためにはパターンをいじる必要がありますが、色々な方が着用することを踏まえるとどんな体型にも合うシルエットに仕上げることが必要です。そのためパターンは基本的に原型のままで、ゆったりとしたシルエットにしました」
こんな風に、デザインの意図をじっくりと読ませてもらうと、なるほどね・・と思わされます。
- 男女兼用で4サイズ展開のポロシャツと帽子、バッグを製作する
- ポロシャツの後ろ身頃には公募で決まるボランティアチームの名前(『おもてなし東京』)がプリントされる
そんなことが事前に決まっていたそうです。
ポロシャツで正装感があって、老若男女が着られて、目立って、日本らしくて、ロゴも入れなきゃいけなくて・・
その上、かっこよくしろ!っていうのは、結構な難題ですよね^^;
ちなみに、この制服は、今はもう着られていないそうですよ。
ちょっとホッとしたりもしますが、何千万の予算を使って作らせた制服があっという間にお蔵入りしてるんですから、なんとももったいない話です(涙)
そんなわけで、小池百合子都知事は、有識者(?)を集めて、この東京都観光ボランティアの制服の見直しを画策したんですね。
小池百合子都知事時代の観光ボランティア制服
2017年9月15日、小池百合子都知事が、東京都の「観光ボランティア」が着る新しいユニフォームを発表しました。
真夏の東京五輪期間中のの街中ボランティアは、真ん中の白と水色の半袖バージョンを着ることになるのかな?
と思ってましたが、オリンピックの都市ボランティアの制服は、また新たにデザインされましたね^^;
東京五輪のエンブレムでも採用されている伝統柄「市松模様」を大胆に使っているデザイン^^
コシノヒロコさんら、「東京ブランドのあり方検討会」によるデザインだそうです。
ちなみに、このユニフォームは各3,000枚が配布される予定で、かかった製作費は約8000万円也。
ロンドン五輪、リオ五輪、北京五輪のボランティア制服は?
出典:http://uincolor.com/2016/11/29/tokyo-uniform/
リオ五輪のボランティアユニフォームです。
色が非常にブラジルっぽいですね♪
「361°」というのは、中国のスポーツ用品メーカーなんだそうですよ!
涼しげですね♪
出典:http://uincolor.com/2016/11/29/tokyo-uniform/
この紫とピンク(赤?)のは、ロンドン五輪のボランティアユニフォーム。
なかなかこの色の服を着ている人はいなさそうなので、目立ちますね^^
ちなみに、北京五輪のボランティアユニフォームはこちら。
出典:http://keeenet.com/1957.html
さわやかで、涼しげですね♪
参考:東京五輪音頭の浴衣や法被がかわいい!どこで買える?色や値段は?