帰国子女枠での受験は本当に有利?実は不利なこともある?

中学、高校、大学を帰国子女枠で受験するための条件や資格ってどんなもの?

実際に2人の子供を帰国子女枠で高校受験させ、周囲のさまざまなタイプの帰国子女たちの進路を観察してきた私の私感を述べたいと思います。

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「だって、帰国子女枠、使えるんでしょ?」

帰国子女枠での受験は本当に有利?不利?条件や資格は?

わが家の次女は、海外のインターナショナルスクールに4年通い、中2の終わりに公立中学校に転入してきました。

高校受験を前にして、我ら親子は、

「だって、帰国子女枠、使えるんでしょ?」

この言葉を何度聞いたか分かりません^^;

この言葉の裏に、

「帰国子女はラクでいいよね・・」

があるのは、まぁ、ニュアンスで分かりますね^^;

 

でもまぁ、誰もが焦り始める受験期に、周囲にそうやっかまれるのも理解できるんです。

なぜなら、約6年前、夫の海外赴任が決まった時、私ったら、

「帰国した時、娘たちは英語ペラペラになっていて、帰国子女枠でラクに受験できればいいなぁ」

なんてことを考えていたのも事実なので^^;

むしろ、それが子供たちを連れて海外赴任に帯同する目的だったと言っても過言ではありません^^;

 

戦いが済んだ今、実際に子供2人、帰国子女枠での高校受験を体験してみて、

「有利な面もあるけど、決っっしてラクではない!帰国には帰国の熾烈な争いがあるんです!」

と声を大にして言いたいです^^;

 

娘自身は、学校で、

「英語ペラペラでずるい!」

とまで言われたことがあるみたいですけど^^;

いやいや、海外にいれば自動的に英語がペラペラになるわけじゃないし!

  • 学校では英語が分からないからコミュニケーションもままならず孤独な思いもして
  • 放課後は遊ぶひまなど一分もなく、日本人学校の子たちが楽しそうに遊んでいるのを横目に、親がつきっきりで夜遅くまで宿題をこなす毎日

そんな日々を少なくとも2年間は過ごしてきたから、「帰国子女です。英語できます。」と言える今があるわけで。

 

帰国したらしたで、「日本の高校受験」が目の前にあり、現実には、

英語がペラペラ話せるだけで入れる高校なんて皆無!

社会も理科もよく分からない上に、遅れをとっている国語と数学は受験の筆記対策しなきゃいけないし・・

ずるいって言われてもねー^^;

というのが、帰国生が集まった時に盛り上がる「帰国生アルアル話」みたいですよ^^

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帰国子女枠での受験は本当に有利?不利?

帰国子女枠での受験は本当に有利?不利?条件や資格は?

帰国子女枠での受験は、世間で思われているように、本当に有利なのでしょうか?実は不利なこともある?

わが家および周囲の人たちの体験から、結論を言うと、

 

有利なこともあるし、不利なこともある^^;

 

すみません、当然と言えば当然でしょうかね^^;

 

有利なことは、ズバリ「受験機会が多いこと」でしょう。

一般的に、帰国子女枠での受験は、一般受験よりも早い時期に行われます。

一般受験は試験日が集中していますが、帰国枠での試験は日程がバラバラなので、重ならなければ、中学・高校受験であれば12月初旬あたりからいくつでも受験することができます。

早い時期に合格した学校の入学資格をキープしておくためには入学金(返金不可)は振り込んでおかないといけませんし、入試の緊張状態が長い期間続く、というしんどい面も実はありますけど。

帰国枠で合格をとれなくても、一般試験で再チャレンジすることができたり、インターナショナル校出身の子は、一般試験では英語が武器になったりもするので、受験機会という意味では、間違いなく有利!と言えると思います。

ただし、これは、帰国生全員にあてはまるメリットなわけで^^;

実際、わが家の次女は帰国枠で4校受けましたが、

「あ、あの子、◯◯高校で面接一緒だった子!」

とか、

「あの子とあの子も◯◯高校の受験にいた!」

とか、同じレベルの帰国子女たちの併願パターンはほぼ同じでしょうから、同じ高校を同じ帰国子女たちが受け続けるという、狭~い世界^^;

つまり、デキる子はたくさん合格をゲットし、そうでない子はどこもゲットできない、という図が出来上がるわけです。これはシビアです・・

 

もう一つ有利な点としては、「海外での経験が加味される」ということでしょう。

筆記試験の点数ではおそらく不利になるであろうインター校出身者も、インター校でもまれて頑張ってきたことや、長い海外滞在期間での経験などは、合否判断にプラスに働くはずです。
合否判定における提出書類の内容や面談の割合が高い学校・低い学校、あるでしょうけど、お子さんに合った学校を選んで、帰国子女枠を有利に使いたいものですね。

 

一方、不利なことは、倍率の変動が大きく合否が読みにくいこと、受験手続きが自己責任で煩雑であること、国語や数学の学力に不安がある、などでしょうか。

「倍率の変動が大きく合否が読みにくい」とは、基本的に帰国子女枠での募集は少数なのに対し、帰国生の数はその年によって変動が大きいので、やたらと高い倍率になったりすることがあるのです。

わが家の次女が受験した2017年度は、願書をいただきに行った都立高校で、「今年は今までで最高の倍率になりそうです」と言われたりしました。

また、一般受験に比べたら受験者が少ないので、過去問や過去の合否ラインなども公開されておらず、合否の判断基準がよく分からず、準備や対策がしにくいことも事実。

学校によって求める帰国子女像も違うので、そういった情報を早い時期に帰国子女受験専門の塾などで入手しておくのも親の仕事、出願に関する手続き等も全て家庭の責任・・と、特に海外から直接受験する家庭の負担は相当大きいです。

この辺は、帰国子女枠の高校受験(東京)を2度体験した母からのアドバイス! もご参考に!

そして何より、インター校出身生は、英語以外のお勉強に不安がある、つまり、筆記試験に弱い傾向にあることが不利な点としてあげられますね^^;

「お勉強に不安がある」というのは、学力がないということではなく、「日本の高校受験の筆記対策」が不足しているということ。例えば、数学ではカリキュレーターを使って学習するのが普通だったりしますので、手で複雑な計算をするのは苦手ですよね^^;

学校側も、海外から直接受験している子、先に帰国している子、日本人学校出身者、インター校出身者、海外滞在期間などなど、それぞれの事情を考慮した上で試験問題を作ったり、合否判定をしているのだろうとは思いますけど。

個人的には、インター校出身の子が受験のために筆記対策をするというのは、日本に帰国するための通過儀礼的なものなのかなぁというのは、実感としてあります^^;
高校入学後に困らないためにも、相応の学力をつけておくことは必要ですしね!

あっちの勉強もして、こっちの勉強もしなきゃなのですから、やはり帰国子女もラクではありませんね^^;

帰国子女が苦手な国語力を伸ばすには「論理エンジン」が有効!?

 

帰国子女枠での受験の条件や資格は?

帰国子女枠での受験は本当に有利?不利?条件や資格は?

帰国子女枠で中学・高校・大学を受験できるかどうかの条件や資格は、その学校によって違います。

受験する可能性のある学校について、個別に調べておく必要があります。

2017年度受験の例ですと、

 

<ICU高校の場合>

海外に勤務する保護者に帯同され、2010年7月1日から2016年11月30日ま での間に継続して1年6か月以上海外に在留し、帰国後5年以内の者(2011年12 月1日以降に帰国した者)

※意外とゆるいですよね!

 

<都立竹早高校・国際高校・三田高校などの場合>

ア 外国における連続した在住期間が2年以上3年未満の者で、入学日現在帰国後原則として1年以内の者

イ 外国における連続した在住期間が3年以上4年未満の者で、入学日現在帰国後原則として2年以内の者

ウ 外国における連続した在住期間が4年以上の者で、入学日現在帰国後原則として3年以内の者

※意外とキビシイですよね!

 

出願前に「受験資格認定」が必要な学校がほとんどです。

親の会社から「海外在留証明書」を取り寄せて提出しないといけない学校もあります。

基本的に、「親の海外勤務に伴って海外に在住していた子供」のための枠ですから、子供だけ留学していた、という場合は帰国子女枠は使えませんので、大学受験などでは注意が必要ですね。

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帰国子女もいろいろ!受かる子は帰国でも一般でも受かる!

帰国子女枠での受験は本当に有利?不利?条件や資格は?

結局、うまくいっている帰国子女だけが目立つので、帰国子女っていいなぁ・・と思われがちなのかもしれないけど、実は、うまくいっていない帰国子女だってたくさんいるのです。

「親の都合で海外に連れて行かれた」ことをポジティブにとらえて頑張れる子もいれば、現実にはそうでない子もいます。

現地での生活になじめずに母子で帰国してしまう例も。

わが家も、子供2人で、割と明暗が別れた方かもしれません^^;

長女自身も相当苦労し、海外に来た原因である父親を恨み、親も10歳老けた気がした暗黒時代を経て、時間が経った今は「何事も経験!」とポジティブにとられられますけど、いやはや、ほんとに、本一冊書けるくらい大変な思いもしましたっけ^^;

あんなことこんなことを経験して、家族で乗り越え、今思うのは、帰国子女もいろいろ!ということ。

受験に関して言えば、

受かる子は帰国枠でも一般でも受かる、受からない子はどちらも受からない。

これは真実ではないでしょうか^^;

もしも、どう客観的に見ても、「帰国枠だから合格できた!」という状態なら、海外生活での努力や苦労や経験が認められた、ということですから、本人は自信をもつべきだと思いますし、周りの人たちも温かい目で見てほしいな、と、個人的には思います^^